- コラム
- サステナビリティのゴールはSDGsのゴール!その理由や重要性も!
サステナビリティのゴールはSDGsのゴール!その理由や重要性も!
目次
サステナビリティは、持続可能な社会の実現に不可欠です。また、サステナビリティとSDGsは、密接につながっていいます。互いのゴールは、同じといっても過言ではありません。それは、どちらも持続可能な社会を目指しているからです。
本記事では、サステナビリティとSDGsの基本やサステナビリティの重要性を解説します。サステナビリティとSDGsのゴールが同じである理由もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
サステナビリティのゴールはSDGsのゴールと同じ
SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。SDGsの「S」は、Sustainable(サステナブル)のことで、「持続可能な(形容詞)」という意味があります。一方、Sustainability(サステナビリティ)の意味は、「持続可能性(名詞)」です。
つまり、サステナブルとサステナビリティは、形容詞と名詞という違いはあるものの、どちらも「持続可能」と訳されます。また、SDGsの「Gs」は、GoalsでありGoalの複数形です。意味は、Goal(ゴール)と同じく「目標や目的」となります。
「D」はDevelopmentで「発展」を意味しますが、SDGsにおける「発展」は、単なる経済成長ではありません。環境や社会との調和を重視した持続可能な発展を指します。以上のことから、サステナビリティとSDGsは、どちらも「持続可能な社会の実現」という共通のビジョンを目指しているといえます。
※参考:SDGsとは|JAPAN SDGs Action Platform|外務省
サステナビリティのおさらい
サステナビリティは、SDGsのように明確な目標はなく、抽象的で幅広い概念です。以下で、詳しく解説します。
サステナビリティとは
前述したように、サステナビリティの意味は持続可能性です。具体的には、環境を守り、社会的公平性を確保しつつ、経済活動を持続可能な形で行うという概念を指します。この考え方は、SDGsとも深く関連しており、目指す方向性は同じです。
また、企業の社会的責任を果たすためには、サステナビリティ施策が不可欠であり、積極的に取り組んでいる企業が少なくありません。世界的にも、サステナビリティ施策は注目され、急速に進められています。
サステナビリティ3つの柱
サステナビリティには、トリプルボトムライン(3つの柱)があります。1つ目の柱は、地球環境を保護する活動です。具体的には、化石燃料から再生可能エネルギーへの切り替えをはじめ、森林の保存や海洋汚染対策、生物多様性の保全などがあります。脱炭素社会実現に向けた活動も、環境保護の重要な項目です。
2つ目の柱となる社会開発は、平等な社会環境づくりを指します。多くの項目があり、代表的なものは貧富格差やジェンダー、人種差別などのない環境です。3つ目の柱は経済発展です。企業にはサステナビリティ経営が求められています。健康的な労働環境を整備しなければ、サステナビリティ経営とはいえません。
サステナビリティ経営とは
サステナビリティの3つの柱の環境保護や社会開発、経済発展を考慮する経営がサステナビリティ経営です。企業のサステナビリティを推進するために必要な経営でもあります。
また、2030年のSDGsの目標達成を目指して、企業が長期的に存続するために欠かせない経営方法です。サステナビリティ経営は、単に持続可能性がある経営ではなく、SDGsの17のゴールを目指す経営でもあります。
SDGsのおさらい
サステナビリティと同様に、SDGsも再確認することでゴールが明確になるため、ここでおさらいしましょう。
SDGsとは
SDGsは、2015年9月の国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」として採択されました。国連加盟国193か国が2030年までに達成すべき具体的な国際目標です。17の具体的な目標と169のターゲットから構成されており、貧困の撲滅から気候変動対策まで、幅広い分野をカバーしています。
SDGsで唱える持続可能とは、地球環境や人間社会が未来に渡って維持されることを指します。そして開発とは、世の中にある問題を解決し、すべての人が安心して満足に暮らせる世界を作ることです。これらを明確な目標にしたのがSDGsであり、多くの国が目標達成に向けて取り組んでいます。
SDGsが採択された経緯
SDGsは、2001年から2015年まで実施されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年の国連サミットで採択されました。MDGsが多くの成果を上げつつも、新たな課題が浮上したことを受け、より包括的で持続可能な開発目標としてSDGsが誕生しています。
SDGsは、MDGsを継承しつつ、より革新的な側面を持ち合わせた内容です。MDGsが主に途上国を対象としていたのに対し、SDGsは先進国も含めたすべての国を対象とした目標となっています。
SDGsのゴール(目標)
SDGsでは、地球上の「誰1人取り残さない(leave no one behind)」ことを宣言しました。それを達成させるために、17の目標(ゴール)が設定されています。目標項目は、以下の通りです。
1.貧困をなくす
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsのゴールに対するサステナビリティの重要性
SDGsの達成には、環境、社会、経済の調和を図ることが不可欠であり、これを支える概念がサステナビリティです。ここでは、SDGsが掲げる17の目標を通じて、サステナビリティがいかに重要な役割を果たしているかを解説します。
SDGsのゴール(目標)は4つに分かれている
SDGsで掲げる17の目標は、大別すると4つに分けられます。具体的には、以下の通りです。
・目標1~5:人に関わる課題
・目標6~12:経済や成長に関わる課題
・目標13~15:直接的な環境保全・保護
・目標16~17:平和や公正、パートナーシップが不可欠であると示している
サステナビリティは、このすべての課題や取り組みに不可欠な要素です。サステナビリティ経営の指標や項目にも、SDGsの目標と同じ意味合いのものが多く含まれています。
サステナビリティが重要である例「14 海の豊かさを守ろう」「15 陸の豊かさも守ろう」
プラスチックおもちゃ工場の例で、サステナビリティの重要性を考えてみましょう。ここでは、SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」と目標15「陸の豊かさも守ろう」との関連性について注目します。
たとえば、発展途上国にプラスチックおもちゃ工場を誘致すると、多くの雇用が創出され、地域経済が活性化するでしょう。しかし、プラスチックごみの増加が懸念されます。製品にならず、破棄されプラスチックは、海洋汚染や生態系への悪影響を引き起こす要因です。
一方、原材料を木材に変えつつ、森林資源の再生にも取り組むと、環境負荷を低減したサステナブルなおもちゃ工場を実現することができます。SDGsの目標を達成するためには、経済的な側面だけでなく、環境への配慮や社会的な責任も考慮したサステナビリティが不可欠です。
サステナビリティのゴールであるサステナビリティ社会
サステナビリティのゴールは、サステナビリティ社会の実現です。サステナビリティ社会とは、環境、経済、社会のバランスを保ちながら、未来の世代にも豊かさを残せるような社会を指します。実現するためには、企業だけでなく地域や個人の取り組みも重要です。
| サステナビリティ社会を実現するために必要な要素 | |
| 個人のくらし | 1人ひとりが、日常生活のなかでサステナビリティ実現を目指す・サステナビリティファッションを取り入れる・サステナビリティフードが日常となる・サステナビリティな住居に住む・サステナビリティな移動手段を選択する・ごみの3R(リデュース、リユース、リサイクル) |
| 経済や企業の取り組み | 企業やNPOの事業活動を通して、サステナビリティなアクションを実践・サステナビリティ経営・サステナビリティ組織・循環型経済を実現・従業員にとって働きがいのある職場の提供・差別のない平等な雇用機会を構築・CSRへの取り組み・ESG投資を得るための取り組み・アップサイクルビジネスの推進・サステナビリティツーリズムの実現 |
| 街や地域の取り組み | 町や地域でサステナビリティ実現を目指す・サステナビリティタウンの実現・サステナビリティな地方創生や再開発の実現 |
SDGsにおけるサステナビリティは範囲が広い
SDGsの目標に対して、サステナビリティは重要だけでなく、その範囲は広範にわたります。1970年代にハーマン・デイリーが発表した「持続可能な社会の3条件」は、資源や消費、汚染に着目した原則でした。しかし、現代社会において、これらの条件を満たすことは容易ではありません。
地球規模で環境問題が深刻化し、社会的不平等が拡大するなか、より包括的な持続可能性の必要性が認識されてSDGsが誕生しました。SDGsのすべての目標は、サステナビリティという視点から相互に関連しており、地球全体の持続可能な発展を目指しています。
たとえば、気候変動対策、貧困の撲滅、質の高い教育の提供、ジェンダー平等など、多岐にわたる課題がサステナビリティの視点から取り組まれています。
※参考:21世紀の新環境政策論 ~人間と地球のための持続可能な経済とは第19回 改めて「持続可能な発展」を考える|一般財団法人 地球・人間環境フォーラム
まとめ
サステナビリティは全世界が注目し、多くの企業や人々が取り入れています。サステナビリティのゴールは、SDGsのゴールと同じであり、SDGsが生まれた大きな要因がサステナビリティです。そして、SDGsのゴール達成の重要な役割を果たすのが、サステナビリティといえます。
ゼロ炭素ポートは、脱炭素化を実現するための総合的な支援プラットフォームです。CO2排出量算定方法、再生可能エネルギー活用事例、補助金情報など、脱炭素経営に役立つ情報を提供しています。さらに、自社だけでなく他社のソリューションも紹介し、お客様に最適な脱炭素施策を提案いたします。脱炭素の取り組みを加速させるためにも、ぜひご相談ください。
執筆者プロフィール
会社名:東京瓦斯株式会社
部署名:ソリューション事業創造部
執筆者名:大塚勝臣(おおつかかつおみ)
執筆者の略歴(職務経歴、保有資格、受賞歴など):
1992 年入社以来、様々な形で省エネ・脱炭素ソリューションの導入に関わる。
一級建築士
一級管工事施工管理技士
MBA