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LED電球はどのくらい省エネ?メリットやデメリット、選び方など解説
目次
多種多様の電気製品のなかでも、「省エネできる電球」として挙げられるものの1つがLED電球です。オフィスの電球をLEDにしたほうがよい、と聞いたことがあっても、具体的なイメージがつかめない方は多いでしょう。
この記事では、省エネできるLED電球について詳しく解説します。特徴やメリット、デメリット、選び方についても解説するので参考にしてください。
省エネできる電球とは
省エネできる電球とは、日常的に点灯し、十分な光量を確保していても、電力消費量が他の電球に比べて少ないLED電球のことを指します。LED電球は、発光ダイオード(LED)を光源とする電球です。従来よく使われてきた白熱電球や蛍光灯に比べて、エネルギー効率がよく、電化製品としての寿命も長いという特徴があります。
LED電球とは
先述した通り、LED電球は、半導体素子である発光ダイオードを利用して光を発する電球です。
従来使われてきた白熱電球の場合は、フィラメントを加熱することで発光させています。これに対して、LED電球は電流が半導体を通過する際に発生する光を利用しているため、発熱が少なくエネルギー効率が高いのが特徴です。またLED電球は瞬時に点灯し、頻繁な点灯・消灯にも強い耐久性を持っています。
LED電球はどのくらい省エネになる?
実際、LED電球はどれくらい省エネになるのでしょうか。以下では、LED電球の電力消費や電気代について解説します。
消費電力
LED電球と白熱電球を同じ明るさで点灯したとき、LED電球のほうが、必要な電力が大幅に少なくなります。例えば、60Wの白熱電球と同等の明るさを持つLED電球の消費電力は、約8W程度です。これは、白熱電球の約1/8の消費電力で同じ明るさを得られることを意味しています。このように、LED電球は高い省エネ性能を持っているのが特徴です
電気代
消費電力の削減は、電気代の節約にも直結します。例えば、1kWhあたりの電気料金を32円と仮定し、60Wの白熱電球を1時間使用すると、電気代は約1.92円です。これに対し、同等の明るさを持つ8WのLED電球を1時間使用すると、約0.256円となり、電気代は約1/7に抑えられます。
このように、長時間使用する照明器具をLED電球に替えることで、年間の電気代を大幅に削減することが可能です。
LED電球の明るさ
LED電球の明るさは、ルーメン(lm)という単位で表されます。従来、白熱電球では消費電力(ワット数)で明るさを判断していましたが、LED電球は少ない消費電力で明るさを確保できるため、一般的にルーメンが使われています。
一般的なLED電球の明るさと消費電力を白熱電球と比較すると、以下のようになります。
| LED電球の消費電力(ワット) | 明るさ(ルーメン) | 白熱電球の消費電力(ワット) |
| 4 | 485 | 40 |
| 8 | 810 | 60 |
| 20 | 1520 | 100 |
LED電球のメリット
LED電球の利用には、いくつものメリットがあります。メリットを考慮しながら導入を検討しましょう。
高いエネルギー効率
LEDは電力を効率よく光に変えるため、消費電力が少なく、省エネ効果が高いのが特徴です。例えば、60Wの白熱電球と同等の明るさを持つLED電球の消費電力は約8Wで、消費電力は1/7程度となります。これにより、長時間使用する場合でも電気代を大幅に節約することが可能です。
長寿命
LED電球の寿命は約40,000時間とされています。白熱電球(1,000〜2,000時間)や電球型蛍光灯(約13,000時間)に比べて、LED電球は圧倒的に長持ちするのが特徴です。
長寿命であるため、家庭やオフィスでの照明交換の頻度が少なく済みます。交換コストや廃棄物も削減されるため、経済的かつ環境に優しい選択です。また、高所にある照明の交換作業の手間も減り、安全面でもメリットがあります。
即時点灯
LED電球は、スイッチを入れると即座に最大の明るさで点灯するのが特徴です。蛍光灯は特に冬場、安定した明るさが出るまでに5~6分がかかりますが、LEDは必要なときにすぐに利用できるため、オフィスや店舗の照明に適しているといえるでしょう。また、瞬時に点灯する特性から、防犯対策としても有効です。
低発熱
LEDは発光時に熱がほとんど発生しないため、点灯で高温になる白熱電球のように、周囲の温度に影響しません。
特に夏場などは室温を上げないため、空調負荷を軽減できる効果があり、省エネしながら室内の快適さも保てます。また発熱が少ないため、子どもが触れる可能性がある家庭や、製品の品質に影響が出やすい食品売り場などでも安全性を高められるでしょう。
環境への配慮
LEDは、有害物質である水銀を含まないため、廃棄時の環境負荷が少ないのが特徴です。従来の蛍光灯には微量の水銀が含まれており、廃棄時に特別な処理が必要でした。LEDは廃棄時の配慮が不要なだけでなく、長寿命なため廃棄量そのものが少なくなるでしょう。また省エネ性能が高く、CO2の排出削減に寄与することができます。
LED電球のデメリット
LED電球の導入には、次のデメリットもあります。
初期費用が高い
LED電球は白熱電球や蛍光灯に比べて販売価格が高いため、初期投資が大きくなりやすい側面があります。初期投資のコストが気になって、なかなか電球の交換に踏み切れないという方も多いでしょう。
ただし、近年では需要の高まりにともなって、LED電球の価格は下がりつつあります。複数を導入する場合も以前のような高コストではなくなっており、改めて検討したい項目です。
熱に弱い
LEDは熱に弱い性質をもちます。浴室など高温多湿な場所で使用すると、損傷する可能性があるでしょう。したがってLED電球は、設置場所に注意が必要です。屋外で使用する場合は、暑さや水分に気をつけなければなりません。屋内では暖房の近くを避けるなど、工夫するのがおすすめです。
光の指向性
LEDは、光を特定の方向に放射する特性をもっています。したがって白熱電球や蛍光灯のように、全方向に均一な明るさを提供するのが難しいケースがあるでしょう。設置場所や用途によっては、LEDだけにとらわれず、適切な照明器具の選択が求められることがあります。一方で、拡散板などを使って多方向へ光を拡散できるよう計画することも可能です。
省エネに貢献!LED電球の選び方
LED電球といっても、製品の種類はさまざまです。ここでは、LED電球の選び方を解説します。
口金のサイズを確認する
電球の取り付け部分である「口金」のサイズは、照明器具によって異なるため、合ったサイズのものを選びましょう。一般的なサイズとして、E26(直径26mm)やE17(直径17mm)などがあります。このサイズは白熱電球でも変わりません。現在使用している電球の口金サイズを確認し、同じサイズのLED電球を選ぶことが大切です。
明るさ(ルーメン値)を確認する
先述のとおり、LED電球の明るさは、「ルーメン(lm)」という単位で表されます。従来、白熱電球の設置されていた場所にLED電球を取り付ける場合は、白熱電球のワット数からルーメン値を調べ、同等のルーメン値を持つLED電球を選ぶとよいでしょう。例えば、白熱電球60W相当の明るさは約810ルーメンとなります。
光の色(色温度)を選ぶ
蛍光灯と同じく、LED電球の光の色にも、主に「電球色」「昼白色」「昼光色」の3種類があります。電球色は暖かみのあるオレンジ色で、リビングや寝室に適しています。昼白色は自然な白色で、キッチンや書斎に向いている色です。昼光色は青白い光で、作業スペースや勉強部屋の照明に向いているでしょう。
光の色は作業効率や過ごし方にも影響するため、使用する場所や目的に合わせて、適切な光の色を選ぶことが重要となります。
まとめ
省エネを効率よく実践するなら、オフィスや工場、家庭などで利用する電球をLED電球に変更すると効果的です。導入時に一時的なコストがかかるものの、節電効果が高く、省エネを通して地球環境の保全にも寄与することができるでしょう。
LED電球への交換をはじめ、省エネを具体的に進めるなら、脱炭素の参考サイト「ゼロ炭素ポート」をぜひご利用ください。「ゼロ炭素ポート」には脱炭素の実例やアイデアが豊富に蓄積されています。また、エネルギー使用量の見える化や、効率のよいエネルギー使用を叶えるソリューションのご提案も可能です。お気軽にご相談ください。
執筆者プロフィール
会社名:東京瓦斯株式会社
部署名:ソリューション事業創造部
執筆者名:大塚勝臣(おおつかかつおみ)
執筆者の略歴(職務経歴、保有資格、受賞歴など):
1992 年入社以来、様々な形で省エネ・脱炭素ソリューションの導入に関わる。
一級建築士
一級管工事施工管理技士
MBA