省エネ対策には何ができる?意識・見直しのポイントを紹介 

目次

近年では、社会的な課題および経営課題の改善策の1つとして、省エネが呼び掛けられています。しかし、どのような省エネ対策が自社に適しているのかわからない人も多いでしょう。この記事では、省エネ対策の必要性や、具体的な省エネ対策のポイントを解説します。効果的な省エネ施策を打ち出す際の参考にしてください。 

省エネ対策が必要な背景 

近年、省エネ対策が必要とされるには、次のような背景があります。 

電力需給のひっ迫 

近年は電力不足が社会的な問題の1つです。電力不足の原因は、地震の影響や老朽化などによる発電設備の停止に加え、オール電化の普及や家電製品の高機能化などを要因とする、各家庭での電力消費量の増加が挙げられます。 

電力消費量が発電量を上回ると大規模停電になることもあり、社会活動への大きな影響が想定されます。電気の安定供給のためには、家庭と企業の双方で省エネへの取り組みが必須です。 

エネルギー価格の高騰 

電気料金をはじめとするエネルギー価格は全体的に高騰傾向にあります。発電をするための燃料などが高騰しており、電力価格の上昇が避けられないため、企業が省エネコストを削減するために省エネ対策が求められます。 

省エネ対策は意識づけが重要 

省エネ対策を的確に行うためには、まず意識づけが重要です。省エネ対策に関して押さえておきたいポイントを解説します。 

省エネ対策は手軽に実施可能 

省エネ対策というと難易度が高い、高額な設備投資が必要と考えている人もいるでしょう。しかし、無駄な電力消費を抑える、設備の定期的な点検をするなど、基本的な行動を見直すことで省エネ対策が可能です。設備投資も重要ですが、まずは省エネ意識を持って行動することを心掛けましょう。 

電力消費量が多い時間帯

電力消費量は、時間によって差があります。消費量の多い時間帯に節電を行うと、高い節電効果が期待できます。事業者の場合は13時から17時ごろの日中に電力消費が増える傾向です。 

このように、節電の効果は時間帯によっても異なります。事業者のピークとなる時間帯の節電に取り組むことが重要です。 

※参考:どうやったら節電できる?明日からすぐに役立つ節電・省エネのヒント|経済産業省 

企業ができる省エネ対策 

企業でもコスト削減などを理由に省エネ対策を行うことが増えています。ここでは、企業ができる省エネ対策を解説します。 

照明設備の見直し 

照明設備をはじめ、照明関連の運用を見直すことで省エネにつなげられます。代表的な対策には、不要な照明をこまめに消したり、点灯時間を短縮したりする取り組みがあります。また、照明設備の定期的な清掃によって明るさを保てると、照度を落としても業務に支障が出にくいでしょう。場合によっては照明器具の数を減らせる可能性もあります。 

空調の見直し 

空調は余分なコストがかかっていることも多く、見直したいポイントの一つです。まずは温度・風量設定を見直してみましょう。冷房時に温度を下げすぎている、暖房時は温度を上げすぎているなどは仕事の効率にも関わる問題です。また、空調の稼働台数や時間の確認もおすすめします。利用していない部屋の空調を消すだけでも効果を期待できます。 

またフィルターをこまめに清掃するのも効果的です。空調機器の使用を抑えるためには、夏場のクールビズ、冬場のウォームビズ推奨も選択肢に入れましょう。 

オフィス機器の見直し

オフィス機器の見直しで省エネをするには、多種多様な機材を見直すことがポイントです。とりわけ、パソコンは退社時に電源をオフにすることを徹底しましょう。パソコンの電源を落とさずに放置すると電力を消費するだけでなく、パソコン本体の消耗も早めてしまいます。使っていないOA機器は電源を切る、使用しないエレベーターは停止するなども効果的です。 

生産設備の見直し 

生産設備の面では、ライン停止時に設備の電源をオフにすることが大切です。加熱・冷却の温度を適切に保ち、生産の時間帯を見直して稼働時間を調整することで、省エネにつなげられます。また、定期的なメンテナンスも省エネに効果的です。メンテナンスによって設備がスムーズに動けば、大規模な故障だけでなく余分なエネルギー使用も避けられます。 

冷凍・冷蔵設備の見直し 

冷凍・冷蔵設備においては、設定温度をこまめに見直すことで省エネの効果を得られます。商品が必要とする温度を保ちつつ、必要以上に温度を下げすぎないよう気を配りましょう。気温の下がる夜間は出力を落とすなど、時間帯別の設定変更も効率を上げるコツです。また、気密性を高めることでも冷凍・冷蔵設備の効率を上げられるため、ぜひ検討してください。 

意外な省エネ対策ポイントは「窓」 

窓の断熱性能を見直すと、効果的な省エネ対策となります。窓は冬場に熱が逃げ、夏場に熱が入ってきやすいポイントです。2枚以上のガラスを使った複層ガラスだけでなく、遮熱ガラスや真空ガラスなどもあり、断熱性能に違いがあります。加えて、断熱性能の高い樹脂の窓枠を使うのもおすすめです。 

省エネ対策に使える補助金 

省エネ対策を行うと、補助金を申請できる場合があります。ここでは代表的な補助金を解説します。 

【企業】省エネ対策に使える補助金 

企業の省エネ対策にも、多くの補助金が用意されています。たとえば「省エネルギー投資促進に向けた支援補助金」「省エネルギー設備投資に係る利子補給金助成事業費補助金」などです。 

ただし、企業向けの補助金は、支給されるための基準が厳しく競争率が高いため、しっかりと準備して申し込まなければなりません。漏れなく申告を行うには、省エネに詳しい業者の手を借りることをおすすめします。 

まとめ 

省エネ対策は、家庭でも企業でも必要とされている取り組みです。一見、難しいようですが、取り組みやすい省エネ方法もあります。まずはできることから実施するとよいでしょう。 

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執筆者プロフィール

会社名:東京瓦斯株式会社
部署名:ソリューション事業創造部
執筆者名:大塚勝臣(おおつかかつおみ)
執筆者の略歴(職務経歴、保有資格、受賞歴など):
1992 年入社以来、様々な形で省エネ・脱炭素ソリューションの導入に関わる。
一級建築士
一級管工事施工管理技士
MBA